排気ガス浄化装置(DPD)の掃除、洗浄
排気ガス浄化装置(DPD)の掃除、洗浄
排ガスマフラー(DPD)の掃除、洗浄を行います 。
使用の仕方や年月で変わりますが、特に山間部など湿気の多い地域、気温差の大きい地域ではマフラーの目詰まりが多い様子です。
マフラーが焼けた事により高温でボルトが外れない場合がありますので慎重に作業します。
また、排気ガス浄化装置は排ガスの入口と出口で圧力を測定して内部がつまっているかどうかを測定しています。
その出入口についているパイプもよくコーナー部(曲がり角)で排ガスのカスが付着するので、ハンマーで軽くたたきながらエアーで除去します。
外した排ガス装置です。これをエアーで洗浄します。
水洗いする場合はエアーで水分を除去するか、安全に乾かしてください。
拡大してみると細かい格子状になっていることがわかります、これを詰まったままにして乗り続けて使用すると格子状の部分が溶けて穴がふさがってしまいます。
同時に、排気がスムーズに流れないためにエンジン内が高温・高圧となりインジェクター(高圧燃料噴射装置)が焼けて破損しますのでご注意ください。
DPDはフィルター内にPMが一定量堆積すると自動的に再生(燃焼)を行いますが、走行条件によっては再生が完了しない場合があります。
このときに、DPDランプが点滅します。メーター内のDPDランプが点滅したら(毎秒約1回点滅)、DPDの再生操作が20から30分程度必要です。
運行が終了したときなど、駐車する際には【手動再生操作】を行ってください。
なお、点滅した状態で走行を続けると、速い点滅(毎秒約3回点滅)に変わります。
この状態のまま走行を続けるとDPDが故障するおそれがありますので、できるだけ速やかに安全な場所に停車し、再生操作を行ってください。
【操作手順】20程度なのでお昼の休憩にするといいです!
1. 燃えやすいものがない安全な場所に停車してください。
2. ギヤをニュートラルにし、確実にパーキングブレーキを作動させてください。
3. エンジンをアイドリング状態にしてください。マニュアル操作でアイドリング回転数を上げている場合は、アイドリングコントロールスイッチでエンジン回転をいっぱいに下げてください。アイドリングストップ付車はアイドリングストップスイッチを「OFF(解除)」にしてください。
4. PTO装着車は、PTOの作動を停止してください。PTOスイッチおよび外部アクセルコントロールを戻してください。
5. DPDスイッチを押します。DPDランプが点滅から点灯に変わり、エンジン回転が自動的に上がって再生が始まります。
再生中は車から離れないでください。再生は通常15~20分で終了します。ランプが消え、エンジン回転数が通常に戻りましたら再生終了です。通常の走行ができます。
【手動再生の中断】
やむをえず再生を中断して走行したい場合は、DPDスイッチをもう一度押してください。DPDランプが点滅に変わり走行することができます。 この場合は再度再生が必要ですのでできるだけ早く、手順1.からやり直してください。
【エンジンオイルについて】
● DPD付車は、エンジンオイル中に燃料が徐々に混ざり、注入時よりもオイル量が増えます。
● 点検時はオイルが「点検用MAX」~「MIN」間にあれば良好です。
オイル量が「点検用MAX」を越えた場合は必ずオイル交換してください。
● エンジンおよびDPDの故障、燃費悪化の原因となりますので必ず【DPD対応オイル】を使用してください。
【いすゞ純正オイル(DPD対応オイル)】
ベスコクリーンスーパーまたはベスコクリーン
★ベスコクリーンスーパーとベスコクリーンではオイル交換時期が異なります。詳しくは取扱説明書を参照してください。